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病院紹介


院長挨拶

院長 飛鳥井 望

青木病院は昭和37年11月に初代理事長・院長青木義作によって精神科専門病院として開設され、平成29年で創立55周年を迎えました。青木義作は戦前、青山脳病院の院長を務めた従兄でもある斎藤茂吉を副院長として支え、同院の閉院に際して戦後独立しました。
当院は多摩川の流れに近く、多摩の山々を望む緑豊かな郊外にあり、こころの回復に取り組んでいただくには最適な、穏やかな環境に囲まれています。
また、京王線西調布駅より徒歩圏内というアクセスの良さもあり、現代社会における精神科医療の役割が多岐にわたる中、児童、学生、社会人、主婦、お年寄りまで、さまざまな方が外来を受診されています。精神科デイケアにおいては、各種プログラムを通して、その方らしい生活を取り戻すためのリハビリテーションを行っております。
入院治療は病棟ごとに機能分化しており、精神科急性期および慢性期病棟では、統合失調症、うつ病、双極性障害などの治療を病期に合わせて行っています。またストレスケア病棟では、さまざまなストレスや生きづらさからくる不安や抑うつ、社会適応不全に悩んでおられる方に、ほっと息をつける休養と回復の場を提供しています。いずれの病棟でも、医師、看護師とともに、精神保健福祉士、臨床心理士、作業療法士、薬剤師、栄養士など多職種が関わり治療を進めています。
認知症の方やご家族が安心して暮らし続けることのできる地域の支援体制づくりも当院の大きな役割です。平成27年9月、東京都より「地域連携型認知症疾患医療センター」の指定を受けており、地域のみなさまから認知症に関する各種相談をお受けしています。また介護者の最大の負担となりうる行動・心理症状や身体合併症に対しては、認知症病棟と内科合併症病棟において迅速な入院対応が可能です。治療プランの作成には、併設の介護老人保健施設「グリーンガーデン青樹」や居宅介護支援事業所「せいじゅ」をはじめ、地域の医療機関や関係機関と連携をとっています。
「あたたかい対応と細心の注意を払って治療・看護・介護を行うことを大切にする」これは、前理事長青木典太がかかげた当院の理念です。私どもは常にこの姿勢を守り、この伝統を受け継いでまいります。

追記
中井久夫先生の著作に当院にふれた箇所がありますので、ここにご紹介させていただきます。 「私がほんとうに患者のことさえ考えておればよい時代を送ったのは、青木病院においてであり、病院の廊下を早足で歩きながら、自分は今、水の中の魚のようだと感じたことがあります。」
令和3年4月
「青木典太先生のこと」(『昭和を送る』みすず書房2013年所収)